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大阪市 住まいのガイドブック あんじゅ

いりふね温泉 (阿倍野区) ランナーと常連さんでにぎわうまちの社交場

 夕方になると続々と集まる仕事帰りの人々。そのまま脱衣所に向かい、軽快なランニングスタイルになって出てくる。

 

「ランナーズ銭湯」は全国的に注目を浴びている。

 

 ここから長居公園まで走って練習に向かう。長居公園の周回路には1㎞ごとの距離表示があり、マラソンの練習に最適な場所。練習の後は風呂屋に戻り、水と湯に交互につかる温冷浴で疲れた筋肉をほぐして自宅に帰るのだという。『いりふね温泉』は、知る人ぞ知る、ランナーズ銭湯として賑わう風呂屋なのだ。

 大将の前川優さんが2代目として跡を継いだ約20年前、生き残りをかけて模索し、「子どもから大人まで触れ合う場所にすればいい」との思いに至った。幼稚園の体験入浴も受け入れ始めた。自身もランナーだという大将の周りには自然とランナーが集まってきた。

 

練習時間の前後には、ロビーはランナーたちと常連さんで賑わう。

 

 居住する人、仕事帰りの人、幼い子どもたち、普段出会っても話すことがない人々が同じ湯につかり、ロビーで隣り合わせることで自然と交流が起こる。「仕事終わって、ここで話するのめっちゃ楽しいねん」そんな声を聞きながら大将の顔がほころぶ。 
 

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