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大阪市 住まいのガイドブック あんじゅ

文化の殿堂としての寺院

企画展
「大坂の陣と大阪城・四天王寺・住吉大社の建築」

大阪の歴史を1400年さかのぼると、日本最初の官寺・四天王寺にたどり着く。聖徳太子が教育、社会福祉、医療、薬学の4つの事業を揃えて創建した日本初の国立文化施設といえる。ここは大阪人の心と生活を支えてきた唯一無二の寺院である。何度も天災や火災に遭うが、その都度大阪の人々の支援で復興されてきた。大坂の陣後に四天王寺の復興に活躍した大工棟梁が、中井大和守正侶である。「重要文化財の中井家資料は、今昔館に寄託されています。今昔館の企画展「大坂の陣と大坂城・四天王寺・住吉大社の建築」では「四天王寺宝物館」から、江戸時代の伽藍を描いた絵画を借用して展示しました」(谷)。

四天王寺宝物館:大阪市天王寺区四天王寺1丁目11-18☎06-6771-0066
(上)聖霊会の鼉太鼓。それぞれに龍、鳳凰の彫刻がみられる
(右下)「収蔵品は国宝・重要文化財を含めて3000点以上。年に3回、企画展示を行なう」と学芸員の渡邉慶一郎氏
(左下)四天王寺の伽藍は大阪大空襲で焼失し、1963年に創建当時の飛鳥様式で再建された。中門から五重塔を望む
展示室の様子。取材当日は菅楯彦『竜頭鷁首図屏風』の展示が

企画展のお知らせ
【四天王寺宝物館】元三大師堂〜鬼となった高僧 良源祀る御堂の歴史〜 
期間:2021年1月1日(金)〜2月7日(日)

大阪の東南に位置する平野の全興寺は、地獄から極楽への体験ができる寺院である。境内にある「地獄堂」では地獄を描いた映像を流し、子どもたちに生死の倫理観を伝えている。「ほとけのくに」は仏像に囲まれた神秘的な地下室で、中央にあるステンドグラスの曼荼羅の上で瞑想にふけり、極楽を体感するという仕掛けである。同寺の片隅に〝井戸の音〞や〝朝刊を配る音〞など、平野の町の生活音を100のサウンドスケープとして納めた「平野の音博物館」がある。これは音を通して町の風景が呼び起こされるユニークな展示である。「難しい教義だけでなく、体験を通して楽しみながら学ばせる工夫があちこちに見られ、博物館の展示手法としても学ぶところが多いです」(谷)。

平野の音博物館:大阪市平野区平野本町4丁目12-21全興寺内☎06-6791-2680
数秒ずつ100音が楽しめる「平野の音百連発」は必聴
(左)ほとけのくに:中央にステンドグラスの曼荼羅
(右)地獄堂:「地獄堂」にはQR付カードで入場する
地獄から極楽への体験ができる全興寺