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大阪市 住まいのガイドブック あんじゅ

地域防災活動やコミュニティを育む地域活の場「まちかど広場」

大阪市では、密集市街地の防災性の向上を図るため「重点対策地区(約640ha)」のうち、広場・公園などのオープンスペースが不足するエリアにおいて、地域の防災活動の場や災害時の一時的な避難場所となる「まちかど広場」の整備に取り組んでいます。

 

住宅街の中に現れるぶどう棚のアーチが目を引く緑の空間。大阪市生野区にある「ももに広場」は、大阪市が進める「まちかど広場」整備の一環として2013年に誕生。ふだんは地域の憩いの場、災害時は一時的な避難場所となり、その計画段階から〝ももに町会〞住民が関わり、完成後の運営管理も自らおこなう。

 

毎月恒例「青空カフェ」では、大きなテーブルを囲み、おいしいコーヒーを楽しむ。そこに町会運営の〝ももに農園〞で採れた新鮮野菜や果物、くつろいだ会話が交じれば、お年寄りなど参加者の笑顔は絶えない。

 

「皆思い思いに、本やCD、総菜や菓子を持ち寄って分け合う。なのでここでは誰もが助ける人、助けられる人になる。そこにお互い助け合いの輪が生まれ循環する。何より人は青空の下に集うと、自然と気分は和み陽気になる。私が思うに、お年寄りが仲良く幸せに生きる風景は、周りの人を元気にします」と、広場管理運営会長の岸村修さんは語る。

 

春の「広場誕生祭」には、ほとんどの町会員が集い、賑やかに屋台とステージを展開。そこに地域の小学新入生と両親を招待し、手作りの花束を贈って入学を祝う。年末の「どんど祭」では大焚き火を囲み、その年に地域で亡くなった人を弔う。

 

皆でいっしょに、誕生を祝い逝去を悼む、喜びも悲しみも分かち合う、〝助け合うまち〞を子どもたちに、行事ではなく風景として残したい、というのが岸村さんの願いという。

 

季節が巡るように、広場を介した地域の輪が未来につながっている。

 『まちかど広場』に適した土地を探しています!

まちかど広場整備事業を実施していくにあたり、地域の土地所有者の方々にもご協力いただきながら、民間用地での整備を検討していきたいと考えています。重点対策地区内にある利用予定のない遊休地等がありましたら、情報をお寄せください。

・土地を無償(概ね20年間の使用貸借)でご提供頂ける場合、「まちかど広場」用地の固定資産税・都市計画税は借地期間中、非課税となる場合があります。

・一定の条件を満たす従前建物の解体費に対する補助制度(まちかど広場整備事業従前建築物除却制度)があります。

詳しくは大阪市都市整備局市街地整備部住環境整備課密集市街地整備グループまで

電話:06-6208-9233 FAX:06-6202-7025