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開催終了

明治・大正 お屋敷ドローイング(彩色図)—近代住宅彩色図集からみた清水組の仕事—

2009年8月1日(土)〜2009年9月6日(日)

日本の住宅建築は、明治時代にはいり大きな転機を迎えました。洋館の出現です。最初は日本に居住する外国人のための住居として建てられていましたが、その後規模な邸宅(お屋敷)やさらに一般の住宅へも普及していきました。明治末年から大正期はこの変革期でした。
 清水建設株式会社所蔵の『設計図集』には、この時期に清水組が建築した邸宅の図面とともに、室内の展開図や家具などの図案も収められています。それらは彩色された鮮やかな手書きの図面で、その細密な表現からは写真ではうかがい知れない豊かな空間を理解することができます。
 本展ではこれらの彩色図面を通じて、洋館における暮らしを紹介するとともに、洋館が人びとにどのように受け入れられ、また現在の住まいへどう受け継がれているのかについて考えます。

<主催>
大阪市立住まいのミュージアム
財団法人住宅総合研究財団

<協賛>
清水建設株式会社関西事業本部

<入館料>
企画展のみ300円
企画展+常設展
一般:800円(団体740円)
学生:500円(団体470円)

■講演会
日時:平成21年8月2日(日)13:30〜16:00
場所:住まい情報センター3階ホール
聴講無料

◆「彩色図面にみる邸宅の概要とその設計手法について」
講師:内田青蔵氏(神奈川大学教授)

◆「邸宅のくらしを支えた設備:図面にみる暖房、照明、便所」
講師:安野彰氏(文化女子大学専任講師)

◆「『鉄筋コンクリート蔵』の出現 : 団邸倉庫の建設現場」
講師:勝木祐仁氏(日本工業大学助教)

◆「福島行信邸の設計をめぐって:武田五一と田辺淳吉」
講師:松波秀子氏(清水建設?技術研究所)