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開催終了

今昔館の宝箱 町家を彩る襖と屏風

2016年4月16日(土)〜2016年4月18日(月)

襖や屏風は季節や座敷の使い方に合わせて、空間を彩る調度として使われてきました。大阪くらしの今昔館では大阪の住まいとくらしの歴史を伝えるために、近世の大坂の町家の再現を常設しています。これまで町家の座敷を活用して収集した襖の公開や、夏には屏風飾りを行ってきました。
 今回の展覧会では、近世大坂の町家で実際に使用されていた21面11枚に
わたる襖を展示します。江阿弥による「蘭亭曲水宴図」襖に登場するのは流水に盃を流し、詩を詠む遊びに興じる名士たちの風流な姿です。また、初公開の屏風「源氏物語図」(森家蔵)は御殿の中で季節を感じ楽しむ光源氏と紫上が土佐派の絵師によって丁寧に描かれています。源氏物語は町家でハレの日の座敷飾りとして愛用された画題です。「住吉図 佐野龍雲筆」(個人蔵)の右隻は住吉大社の社頭と参詣の様子、左隻は春の住吉浜へ潮干狩りで賑わう人々が描かれています。また、新収蔵品の森一鳳による「藻刈図」は、淀川の漁を妨げる藻を刈る漁夫の様子を描いたもので、「藻を刈る一鳳」の絵は「儲かる一方」の語呂合わせで、商家に人気のある画題と言われました。これら人々の営みを描いた当館ゆかりの美術品の中から襖や屏風を中心にご覧いただきます。



会  場:大阪市立住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)企画展示室
     〒530-0041 大阪市北区天神橋6丁目4-20 住まい情報センタービル8階
開催時間:午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
入 館 料: 企画展のみ300円
     常設展+企画展   一般800円(団体700円)
             高・大生500円(団体400円)(要学生証提示)
     *団体は20名以上
     *年間パスポートでもご入場いただけます。
     *中学生以下、障がい者手帳持参者、大阪市内在住の65歳以上の方は
      無料です(要証明書提示)。
交  通:大阪市営地下鉄堺筋線・谷町線天神橋筋六丁目駅3番出口から直結