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開催終了

船場花嫁物語

2016年5月28日(土)〜2016年6月26日(日)


 江戸時代から経済の中心地として栄えた大阪では、船場の豪商を中心に武家の婚姻儀礼に倣った華やかな婚礼が執り行われていました。
 船場の商家では、嫁いだ娘が一生不自由しないよう着物や装身具、生活道具を調え、荷物目録を添えて婚家へと送り出しました。それは娘への財産分けという意味もあったようです。一方、花嫁を迎える婚家では専用の蔵をつくり、花嫁道具を収めたといいます。婚礼の儀式は、結納に始まり、花嫁道具の荷物送りの行列、これらを披露する荷飾り、そして祝言披露宴と続きます。このような婚礼の伝統は、昭和の戦前期まで受け継がれてきました。
 本展では、昭和14年、船場の商家・廣野家が調えた花嫁仕度の品々を公開します。これらは、着物、宝飾品、家具調度品類いずれをとっても、職人が技術の粋を尽くした工芸品であり、船場商人の底力と大阪の文化の豊かさを示すものです。幸いにも戦火を免れ、大切に保存されてきた花嫁道具の数々をこの機会に是非ご観覧ください。

会  場:大阪くらしの今昔館 企画展示室
開催時間:10時〜17時(ただし入場は16時30分)
入館料 :企画展のみ300円
     常設展+企画展   一般800円(団体700円)
             高・大生500円(団体400円)(要学生証提示)
     *団体は20名以上
     *年間パスポートでもご入場いただけます。
     *中学生以下、障がい者手帳持参者、大阪市内在住の65歳以上の方は
      無料です(要証明書提示)。
交  通:地下鉄堺筋線・谷町線「天神橋筋六丁目駅」
     3番出口直結、住まい情報センタービル8階

関連イベント (ギャラリートーク)

「船場のお嫁入り支度」  
6月5日(日)・6月19日(日) 14:00〜       
佐野恵美子氏 :本展展示花嫁道具所蔵者

1947年(昭和22年)生まれ。画廊シャノワール主催。
昭和14年に結婚されたお母様のお嫁入り道具を大切に
保管され、これまでにも公開されてきました。
今回、お母様の思い出とともにお嫁入り道具について
お話いただきます。


「結納飾りと水引」  
6月12日(日) 13:30〜 
渋谷 善雄氏:渋谷利兵衛商店九代目当主

1949年(昭和24年)生まれ。
享保9年(1724)創業の婚礼品の老舗・渋谷利兵衛
商店当主に伝統的な結納飾りや水引細工について、
展示中の結納飾りを前に解説いただきます。


※当日開始時刻までに会場へお越しください。
 但し企画展の入館券が必要です。