休館日
休館日
大阪の住まいやまちの歴史・文化にちなんだテーマをとりあげ、理解を深めるための企画展を年に5回開催しています。
開催中
企画展「船場花嫁物語Ⅱ」
2023年12月9日(土) ~
2024年2月12日(月)
開催中
企画展「船場花嫁物語Ⅱ」
2023年12月9日(土) ~
2024年2月12日(月)
江戸時代、経済の中心地として栄えた大坂では、豪商のあいだで、武家の婚姻儀礼に倣った格式ある華やかな婚礼が行われていました。 船場の商家では、娘が嫁ぎ先で不自由することが無いように、一生分の着物や装身具類、生活道具などを調え、その内容を書き上げた荷物目録を添えて婚家へと送り出しました。贅を尽くした嫁入り道具は、娘への財産分けであったといいます。一方、婚家では嫁入り道具を納める蔵を建てて花嫁を迎えました。蔵を建てる財力を持たなければ、船場の商家から嫁を迎える資格が無いとされていました。 婚礼は、結納に始まり、嫁入り道具の荷物送り、道具を披露する荷飾り、祝言、披露宴と続く一大イベントでした。船場商家の盛大で華やかな婚礼の伝統は、昭和戦前期まで受け継がれました。 本展は、平成28年に開催した「船場花嫁物語」のパートⅡとして、船場の商家・廣野家が昭和14年に調えた嫁入り道具の中から着物を中心にご紹介します。「はんなり」とした婚礼衣装や「こうと」な日常着の数々に船場商家の好みと美意識を見出すことができます。